妊娠中、そんなに大したことをしていないのに息が切れるということが良くあると思います。
中には激しい動悸(どうき)やめまいに繋がったという方も多いのではないでしょうか?
実に妊婦さんの2人に1人以上は経験するという動悸。とっても辛いこの症状は何故起きてしまうのでしょうか?
今回はその原因を中心に動悸が実際に起きてしまったときの対処法、そして「何とかしたい!」という方向けに予防策もまとめていきたいと思います。
妊娠中に動悸が起こる原因と理由
まず何故そもそも妊娠中に「動悸」が起こりやすいのでしょうか?それは子宮が大きくなることで肺などの内臓が圧迫され、心臓がドキドキしやすい状態になるためです。
特に子宮の上部が膨らむ時期には横隔膜が一緒に押し上げられてしまうので息苦しくなるんですね。
また循環する血液量が増加するため、血液が心臓まで戻るのに負担がかかることも動悸に繋がる要因の一つです。
このような生理現象である反面、違った側面の原因から動悸が起こることもあります。
代表的な原因は下記の通りです。
・ストレスや不安、緊張
・体重増加
・お腹の張り止めの薬による副作用
・寝不足による自律神経の乱れ
だいたいどの原因も心臓に負担をかけることから動悸に繋がってしまうのですが、不整脈や狭心症などの心臓の病気である可能性もないとは限りません。
あまりに酷く続くようであれば自己判断せず病院で相談して下さいね。
妊娠中に動悸が起きたときの対処法&予防策
それでは実際に動悸が起きてしまったときはどう対処すればいいのでしょうか?
まず一番は体を動かさないことです。動かさないといけないにしても、その動作はゆっくり慎重に行って下さい。
家で起きた場合は横になりましょう。特に左側を下にして寝ると、子宮から心臓へと自然に血が流れるようになるため楽になるのが早くてオススメです。
外出先でなってしまった場合は座って休める場所を探しましょう。見つからない場合は壁でも電柱でも良いので、何かにつかまってできればしゃがんで下さい。
動悸が起き、めまいまで覚えてしまうと一番怖いのは転倒するリスクです。座って休めないにしても最悪なケースにまではならないように頑張りましょう。
……そうは言っても起きないに越したことはありませんよね。
そこで予防策についてもご紹介致します。
動悸の予防法 ①日常的に休憩を取り入れる
つわりが落ちついたり、産休に入ったころにやりがちなのですが、予定を詰め込みすぎていませんか?
「赤ちゃん用品を買いに行かなきゃ!」
「たまってる家事を消化しておこう!」
そういった風についつい妊娠前と同じような忙しいスケジュールで過ごし、知らず知らずの内に疲れてしまうことが往々にしてあると思います。
動悸は心臓への負担、ひいては体の負担から起きてしまいます。適度に休みを入れながら過ごすことをぜひ心がけて下さいね。
動悸の予防法 ②足を高くして寝る
就寝時はぜひ足元にクッションを入れたりして高くして寝ましょう。そうすることで血流が良くなって動悸予防にも効果が期待できますよ。
足のむくみ対策にもなって一石二鳥ですのでぜひ取り入れてみて下さいね。
まとめ:たかが動悸と甘くみないで
動悸は基本的にある程度の時間休めば治るものです。ですが先に触れた通り、運が悪ければ転倒するリスクもあれば、病気である可能性も捨てきれない症状です。
たかが動悸と甘くみずに、起きてしまったときは慎重にゆっくり行動して下さいね。