子どもが産まれたら、なかなか眠れないから妊婦のうちに寝ておくといい。そんな風に言われることもあります。
でも実は、妊娠中から睡眠がうまく取れないことがあるってご存知でしたか?
しかも、その眠れないのにはきちんと理由があって、体が徐々に出産後の準備を始めているからこそ眠れないんです。
今回は、妊婦さんの睡眠の悩みの原因について解説します。
妊婦には眠い時期と眠れないの時期がある?
妊娠の時期は約10ヶ月と長いので、睡眠の状態も妊娠時期によって実は様々な違いがあります。
妊娠週数によって、眠くてしょうがない時期と、ぐっすり眠れずにつらい時期があるようで、私も妊娠初期はとにかく眠くて大変でした。
仕事中もどうしても眠くなってしまい、休憩時間に仮眠を取るようにしていたのですが、それでも何度もあくびをぐっと我慢していたのを思い出します。
妊娠の前半時期では、女性ホルモンの一種である「プロゲステロン」という分泌が増えます。このホルモンが昼間の眠気を誘っているのです。
この時期は、寝ても寝足りない、眠くてしんどい!という状態を引き起こしてしまうのです。
しかも、この頃はまだ仕事をしている方は就業している時期なので、つわりも含めて体調不良が続くつらい時期でもありますね。
妊娠中期以降は、ホルモンも少し変化して「エストロゲン」というホルモンが多くなります。
このエストロゲンは、睡眠を浅くしてしまう作用があり、何度も夜中に起きるようになってしまいます。
さらに、お腹も重くなってくる後期には足がつって飛び起きたり、むくみで足が辛くなかなか眠れなかったりという、色んな不眠要素が重なってきます。
トイレに何度も行きたくなるのも眠りが浅い原因でもありますね。
妊娠中の眠りのサイクルは3時間おき?
そんな眠りの浅い時期は、私の場合は妊娠後期、特に最後の1ヶ月がしんどかったです。ほぼ3時間おきに起きていました。
それはまさに、産後の授乳サイクルと同じ時間帯だったんです!
新生児の時期は3時間おきくらいの授乳が必要ですから、体が準備を始めていたのかもしれません。
その準備のおかげでなのか、産後もそんなに苦にならずにすんなりと赤ちゃんの泣き声で起きることができました。
しかも、疲れているので妊婦時代とは違って、授乳したらすぐに自分も寝ることができるようになっていました。まさに、赤ちゃんに合わせた生活ができるようになっていたんです。
しかし、妊娠中は一度起きるとなかなか眠れず、そのまま朝になってしまった、なんてこともたくさんありました。
そんなときは、無理に寝ようとする必要はありません。ゆっくり横になっているだけでも休憩は十分にできています。
ただ、そんな時に携帯で調べ物をするのはNGですよ。余計に目が覚めてしまいますし、疲れが取れないので体のためにもよくありません。
また、寝苦しい時には左側を下にして抱きまくらを使うのもおすすめです。お腹の重さが少し和らぎますよ。
まとめ
妊娠中、なんでこんなに眠れないんだろうと正直しんどく感じていました。
起きていても体が重くて、寝ていても寝られずにイライラ。
でも、出産後に3時間おきに起きるようになって、そうかこの準備を体がしていたんだな、と思ったらなんだか大変だった妊娠期間もかけがえのない物のように感じました。
妊娠中は体の変化がとっても大きいもの。日中ぼーっとしてしまうのも、眠いのも体が頑張っている証拠です。
眠れない!とイライラせずに、体がお母さんになる準備をしてるんだな、とこれからの子育てに思いを馳せつつ幸せな気分で眠りにつけるといいですね。