妊婦さんを苦しませる、異常な食欲。もちろん妊娠前も「小腹が空いたな~」と思うことはありましたが、妊娠中はその空腹感が比じゃないぐらい辛いですよね!
しかも頻繁にお腹が空いてしまうので、さっきおやつを食べてしまったのにまた……ということも往々にしてあります。
私もどちらかと言うと食べづわりの方だったので、妊娠初期~後期にかけて常に旺盛な自分の食欲に悩まされていたクチです(^^;
ですがそもそも何故妊婦さんはこんなにお腹が空いて、食欲旺盛になってしまうのでしょうか?
体重を無闇に増やさないためにはどう対策したら良いのでしょうか?今回はその2点について詳しく掘り下げていきたいと思います。
時期別 妊婦さんの食欲が増えてしまう理由
それではなぜ妊娠するとこんなに食欲旺盛になってしまうのでしょうか?実は時期別に理由が違うんですよ!
① 妊娠初期
初期のころの理由は、ずばりホルモンの変化です。妊娠すると黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が増えるのですが、このホルモンには赤ちゃんのために水分や栄養分を取り込む作用があります。
そんな時期に食べづわりの人はお腹が空くと気持ち悪くなってしまうので自然と間食回数が増えてしまうことが合わさり、初期にも関わらず体重が増えてしまったということにもなりかねない話なんですね。
② 妊娠中期
つわりで食欲がなかった人も落ち着いて食事が楽しくなる時期ですね。この中期以降は赤ちゃんの成長が著しくなりますが、そうなると自ずと母体はエネルギーが必要となりますよね。
血液量が増えることなどから血糖値も下がって空腹感をいつも以上に覚えてやすくなってしまいます。
特に妊婦さんが摂った糖質はまず赤ちゃんの方に行ってしまうため、常に糖分が不足している状況になります。
それらのことから食欲が増して、特に甘いものが食べたくてしょうがなくなってしまうんですね。
③ 妊娠後期
後期になってくると多くの妊婦さんは産休に入ったり、里帰りをしたりと静かに過ごす時期になりますよね。
今までは忙しかったこともあってそこまで気にならなかったものの、家でまったりしていると空腹感に耐え兼ね、スイーツに手が勝手にのびて……ということが起こりやすくなります(笑)
中期で挙げた理由も継続している上、赤ちゃんの成長スピードが増す後期はそれが更に顕著になります。
臨月に入ると赤ちゃんが下がってくるので圧迫されていた胃が楽になり、食事が摂りやすくなるというのも、食欲に拍車をかける材料でしかありませんね(^-^;
妊婦さんが体重を増やしすぎないための対策法3つ
ではここからはその異常な食欲で体重を増やしすぎないためにはどんな対策を取るのが良いのか、詳しく解説していきましょう。
食べる順番に気をつける(野菜→肉→炭水化物)
ダイエッターなら当たり前の法則ではありますが、食べる順番に気をつけるか、つけないかでもだいぶ違いが出てきます。
野菜から食べはじめ、一番脂肪になりやすい炭水化物は最後に回しましょう。
数回に分けて少しずつ食べる
どうしてもお腹が空いてしまうのは仕方ないことです。ですので一度に食べる量を減らし、小まめに食べるようにしましょう。
私のオススメの方法としては、晩御飯は炭水化物をやめ、その分のご飯で小さなてまりサイズのおにぎりを作ってちょこちょこ食べるというものです。
小さなおにぎりであればスイーツよりカロリーは低い上、腹持ちも良いですよ。
毎日体重計に乗る
これも基本的なことですが、意外と効果が高いんですよ。普通にしていれば日常生活の中で体重を計る機会なんて妊婦検診の際だけだと思いますが、それでは少なすぎます。
一日1回、できれば朝と晩の2回体重計に乗る習慣をつけて、自分の体重を小まめに把握しましょう。
常に把握していれば「今朝そういえば〇kgになってたし八分目にしておこう……」といった自制心が生まれるようになりますよ。
まとめ:糖尿病、高血圧、難産にならないためにも
私自身、毎日食欲と闘っている最中なので偉そうなことはまったく言えないのですが、そうでなくとも妊娠中は太りやすいものです。
あまり体重が増えすぎると妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群にかかるリスクが高まりますし、出産時に難産になりやすいとも言われています。
ご自身の体のため、赤ちゃんのため、安産のため。
そう言い聞かせ、残りの妊娠期間中もなんとか頑張ってこの異常な食欲と付き合って、打ち勝って下さいね!