妊婦の皆さんの共通のお悩み事項。それは食べてはいけないものがあるということですよね。
病気や加齢が理由で食事制限がある人は多いですが、若い妊婦さんの場合、今までの人生で何かを摂るのを禁止されたということ自体あまりないと思います。
好き嫌いをせずになんでも食べなさいと言われてきたのに、急に「〇〇はダメ!」なんて制限されたら参ってしまいますよね。
楽しい外食の場でも、「あれ?そういえば△△って食べて良いんだっけ?」と疑問に思ってしまってその都度スマホで調べてみたり……
お腹の赤ちゃんのためではあるのですが、正直しんどいですよね。ですが実際、妊婦さんが絶対に摂ってはいけないものはアルコールだけなんです。
その他は量さえ気をつけていれば少し食べるぐらい大丈夫なものばかりなんですよ。
……ただそうは言ってもうっかり食べ過ぎてしまわないとも限らないので、そういった『準・食べてはいけないもの』もちゃんと把握しておきたいですよね。
そこで今回は妊婦さんが気をつけて食べないといけないものについて詳しく&簡潔にまとめていきたいと思います!
アルコールに関する代表的なものまとめ
アルコールと言えばお酒と真っ先に連想されるとは思いますが、アルコールを含む食品も色々とありますよね。
それらについてはどうなのでしょうか?
・ 甘酒
→米麹で作られた甘酒はアルコールゼロなので安心して飲んでもらえますが、一方、酒粕で作られた甘酒は度数1%未満と低いのですがアルコールではあるのでNGです。
・ 粕汁
→酒粕を使って作る汁物、粕汁はその煮込む際にアルコールは飛んでしまうので基本的に大丈夫です。
ただ念のためいつもより酒粕の量は減らす、煮込み時間を多くするといった工夫をするとより安心ですね。
・ 奈良漬
→その商品によって異なりますが、だいたい3.5%以上のアルコール分が含まれているので妊娠中は食べないようにしましょう。
・ ウイスキーボンボン
→こちらもその商品によって異なりますが、2~3.5%ほどのアルコール度数のものが多いのでNGです。
・ みりん
→みりんには実は2種類あり、アルコールが含まれる「本みりん(度数:12.5~14.5%程度)」とアルコールがほぼ含まれていない「みりん風(度数:1%未満)」があります。
ただ調理の過程でアルコール分が飛んでしまうので基本的には問題ありません。加熱していないみりんを使う場合は事前に煮切ってから冷ましておけば大丈夫です。
ここではみりんを例に挙げましたが料理酒でも同様ですね。
生(なま)に関する代表的なものまとめ
生のお肉・お魚にはリステニア菌やトキソプラズマと呼ばれる寄生虫が付いている場合があります。
普段では問題がないレベルでも免疫力が低下している妊娠中は普段より食中毒にかかりやすい状態です。
絶対NGと言う訳ではないのですが、感染した場合は流産や早産の危険性もあるため避けた方が安全です。
また、魚の中でも水銀を多く含む(メカジキ、クロマグロ、キンメダイ)等は特に注意が必要です。
そしてうっかりしがちですが、ナチュラルチーズも〝生〝の状態なので食べるのはできるだけ控えましょう。
~具体例~
・生肉(ユッケ、レバ刺し等)
・生に近い肉(ローストビーフ、生ハム等)
・生魚(刺身・お寿司等)
・生に近い魚(スモークサーモン、しめ鯖など )
・ナチュラルチーズ
その他の代表的なものまとめ
・一部のハーブ
→子宮収縮の作用のあるハーブは早産をもたらす危険性があるので気をつけましょう。
代表的なものはラベンダー、カモミール、ジャスミン、セントジョーズンズワート、アロエ、サフラン、レモングラスなどです。
ただ時期によって摂って良くなったりするハーブ(ラズベリーリーフ等)もあるので、気になる場合は面倒ですがその都度チェックしましょう。
・カフェインを多く含むもの
→コーヒー、紅茶、緑茶、チョコレート菓子、ココア菓子、ミントガムなどですね。ただ一日100mg程度の摂取であれば問題ないのでそこまで神経質にならなくても大丈夫です。
・ビタミンAを多く含むもの
→レバー、うなぎ、あなご、銀だらなど。過剰摂取すると奇形児などのリスクが高まってしまうのでできるだけ避けましょう。
ただ問題なのは動物性のものだけなので、緑黄色野菜などはまったく問題なく食べられるので安心して下さいね。
まとめ:少しならOKという心持ちでストレスのない食生活を
たくさん書いて参りましたが最初にあるように絶対にNGと言うのはアルコール(その中でも度数の高いもの)のみです。
お腹の中の赤ちゃんが心配なのは分かりますが、あんまり気をつけすぎてもしんどくなってしまいます。
何か一種類の食べ物ばっかり大量に食べてしまうのは、妊娠中に関係なく栄養バランスが崩れて良くないですよね。
まずはその程度ぐらいの認識で大丈夫ですので、今回ご紹介したものたちは頭の片隅に入れておき、「少しならOK」という心持ちでストレスのない食生活を送って下さいね。