妊婦さんは麻酔を受けても大丈夫なの?

妊娠すると産婦人科以外の病院は中々行きづらくなってしまいますよね。

 

お薬や治療法等、妊婦ということで受けられないケースも多々あります。

 

ですが人はいつ病気になったりケガをするか分からないものです。

 

そんなときを想像して疑問に思ったのが、「妊婦さんの体に麻酔って使えるの?」でした。

 

帝王切開する際は麻酔を使いますが、それ以外の場合はどうなのでしょう?

 

妊娠期間中にそんなに大きな手術をすることはないかもしれませんが、麻酔を使う一番身近なケースと言えば歯医者さんもありますよね。

 

今回はそんな気になる麻酔を妊婦さんは使えるのかという点と、歯医者での治療を想定したときのお話を中心にまとめたいと思います。

 

非産科手術での妊婦さんへの麻酔

注射

神戸市立医療センター中央市民病院の麻酔科・集中治療部が書かれているブログで、妊婦さんの麻酔に関わる記事がありました。

 

その記事がとても分かりやすかったので、要点を掻い摘んでご紹介しますね。

 

手術適応となる疾患

 ・急性虫歯炎

 ・胆石、胆嚢炎 

 ・卵巣疾患(卵巣茎捻転、卵巣嚢腫破裂、卵巣腫瘍など)

 ・外傷

 ・乳癌

 ・子宮頸癌

 ・腸閉塞など

 

手術のタイミング

 ◆緊急手術

  ・時期は関係なくやるしかない→非妊婦と同様に施行。

  ・重症患者では母体の生命を守ることを優先。

  ・週数、手術内容によっては帝王切開先行を考慮。

 ◆予定手術

  ・出産後で可能なものは出産後がよい

 ◆・準予定手術

  ・第2三半期が望ましい →流産・早産の頻度が低い

              →器官形成期を避けられる

              →子宮の影響が小さい

 

麻酔の考え方

  ・術式は非妊婦と同様で術者に任せる

  ・区域麻酔が可能なら区域麻酔で

  ・全身麻酔を避ける必要はない

  ・術後鎮痛に硬膜外麻酔が使用できるなら積極的に使用考慮

引用元:「妊婦の非産科手術の麻酔」
 https://kcgh-aneth.blogspot.com/2013/02/blog-post_2016.html 

やはり麻酔を使用する手術は虫歯によることが一番多いようですね。

 

また、手術の内容自体は妊娠する前とあまり変わらないみたいです。

 

ただ一番気になっていた、麻酔による赤ちゃんへのリスク(奇形児として産まれる・死産になる等)についてはこんな記述があったので安心しました。

 

「5405人(0.75%)が非産科手術を受けたが、奇形や死産の率は変わらず。

 ただ低出生体重児や生後一週間での死亡は増加した。麻酔・手術の種類は結果に関係ない。」

 

歯医者での麻酔について

それでは次に一番身近な歯医者さんでの治療についてもまとめていきましょう。

 

歯医者さんではどのような治療でどんな麻酔が使われるのでしょうか?

 

そしてそれは妊婦さんに影響はないものなのでしょうか?

 

~局所麻酔~

・浸潤麻酔→主に虫歯の治療で施行

      注射器で歯茎に麻酔薬を注射し、神経を麻痺させるもの

 

・表面麻酔→主に歯のクリーニングで施行

      歯茎表面の麻酔で歯茎に塗布して行う

 

・伝達麻酔→主に奥歯の治療や親知らずの抜歯で施行

      脳から下顎に出る神経に麻酔薬が届くように行われる

 

~全身麻酔~

・笑気麻酔→主に虫歯の治療で施行

      笑気という麻酔ガスをマスクやカテーテルなどから吸入する

 

・静脈内鎮静法→主に親知らずの抜歯・インプラント施術などで施行

        点滴のチューブから麻酔薬を注入する

 

上記で取り上げた主な麻酔方法5種類ですが、いずれも先の章で触れた通り、こちらも赤ちゃんへ奇形や先天性疾患などの影響が出たという報告はなく、安全です。

 

局所麻酔なら分からなくもないですが、全身麻酔でも大丈夫ということなので一安心ですね。

 

まとめ:緊急性のない手術は産後にしましょう

妊婦さんにとって麻酔は問題なく使用できると分かって安心しましたね。

 

ただ手術というだけで体にも心にもストレスはかかってしまうもの。

 

緊急でない手術はできるだけ産後に回して、今は穏やかに暮らすのが一番ではあると思います。